市の景観重点地区である今敷地において、新たな建設の範となる建築が生まれた。

四方の外観からディテール、外構に至るまで気を抜かず磨かれたデザイン。地域の懐かしさを感じさせるレンガ色のタイル、木質、コンクリート杉板型枠の素材と、現代的な金属系、ガラスの素材の精緻な使い分けが美しい。

周囲の景観資源への眺めを活かした内部空間の気持ちよさが外部にも表れ、好感を与えている。

（選考委員　竹林　知樹）